ホテル・旅館のタオルやアメニティは持ち帰ってもいいの?
ホテル・旅館・民宿のタオルって持って帰ってもいいものなのか?お土産として、もらっていいものとダメなものの違いが分からない、区別が出来ない。同じくアメニティもどの範囲で持ち帰り可能なのか?備品はもちろん持ち帰ったら盗難だよね?
そんな疑問・悩みをお持ちの方も多いと思います。
もうこの辺でしっかりと判断基準を理解して、覚えてしまいましょう。
タオル、アメニティ、備品の順に説明していきます。
タオル
・ビジネスホテル、シティホテルはダメ。
・旅館、民宿、温泉ホテル、リゾートホテル、は持ち帰って良い場合がある。
旅館、民宿、温泉ホテルでビニール袋、ナイロン袋、巾着袋等に入っていたり、浴衣と一緒に置いてある薄っぺらいハンドタオルというか、手ぬぐいタオルのようないかにも安っぽいものは持ち帰りOKです。
民宿は(有料貸出も含めて)バスタオルが用意されていない所が多いです。アメニティも歯ブラシと小タオルくらいしかない場合がありますから、持参物には気をつけましょう。
名入れタオルは全て持って帰って良いは誤り
ホテル・旅館の名前が入っていれば全て持ち帰って良いのだという認識は間違いです。宣伝用に持って帰っても良いように名前やロゴが印刷してあるのだというのが根拠のようですが、そうではありません。
これはあちこち多くのホテル・旅館に泊まる人に、今日はどこに泊まっているという印象付けの宣伝の意味がありますし、持ち込みタオルとの区別を付けて忘れ物の判断とする意味合いもあります。
持ち帰り専用タオル以外はクリーニングして繰り返し使っている
宿泊施設のタオルはたいてい使い捨てではありません。温泉旅館の使い捨て手ぬぐい以外は、シーツと同じようにリネンサプライの会社でクリーニングされ、繰り返し使い回しされます。
だからといって汚いというイメージを持ってしまいがちですが、かなり強い薬品で洗濯、殺菌、消毒されていますのでその点はあまり心配する必要はありません。
よく髭剃りに失敗して、怪我の部分を擦ってしまって、と血液でひどく汚してしまって恥ずかしかったので持って帰ってしまったという話を聞きます。タオルだけでなくシーツや掛け布団カバーに血がついてしまったということもあるでしょう。
ただ、ホテル清掃側は慣れてるんでなんとも思いません。クリーニングでは漂白でそれも落ちますから気にしなくて良いです。
追加で新しいタオルが欲しい場合、たいていは申し出れば無料で交換してもらえるはずですが、極力経費節減型の宿は追加料金がかかる所がまれにあります。
ちなみに、ホテルのバスタブに掛かっているゴワゴワのしっかりした生地のはタオルじゃありませんからね。バスマットです。あれで一生懸命に身体を拭いていたという笑い話はよく聞きます。
ホテルでも使い捨てのボディータオルが用意されている所もまれにあります。体洗い専用の網タオルみたいなやつです。これは使わないのであれば持ち帰ってもかまいません。
多くはダメと分かっていて持って行く
「この厚手のしっかりしたタオルを持って行っていいはずはないな」と普通は分かるはずなんです。常識の範囲というか。特にバスタオルを持ち去っていいはずがありません。けっこうな単価ですから。
マナーを知っているか知らないかではありません。持ち帰る人はダメと分かっていて持ち帰っているのが問題なのです。「そのくらいで訴えられはしないし、ホテルも代金請求したりせず、何も言ってこないさ」と思っているのです。
けして盗難や窃盗という意識はありません。旅の思い出に、旅のお土産に、と自分の中では許される範囲として気軽に考えていることでしょう。
持って帰ってどうするのさ?使いみちなんてないでしょ?と思う人もいるでしょうが、用途なんて雑巾でも何でもよいのです。少しでも得した気分になりたいのです。
アメニティ
持ち帰りOKなもの、NGなものは?
一度封を開けたら使えない、使い切りの消耗品であるものは大丈夫です。
歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ボディスポンジ、ボディタオル、綿棒、シャワーキャップ、入浴剤などです。
化粧品、シャンプー、リンス、ボディーソープは使いきりサイズの量のはOKです。小瓶(ミニボトル)とかパウチタイプのものです。大きいボトルサイズのものは不可です。
歯ブラシって一本いくらくらいだと思いますか?大量購入すればするほど安くなるし、品質によって違うのは当然ですが、だいたい一本10円前後です。
コップはダメです。
その他、使い捨てスリッパはOKですが、サンダルみたいなしっかりした客室用スリッパはダメです。
ボールペンはダメなところが多いですが、OKなところもあるようなので要確認です。
ティッシュ、トイレットペーパーも予備まで持ち去る人がいますが、これはもう仕方ないかなと思って諦めていました。
2022年4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。
「プラスチック資源循環法」「プラ循環法」「プラスチック新法」とも呼ばれますが、プラスチックをとりまく様々な環境問題に対応するため、プラスチックの廃棄を削減し、資源としての循環を促すことを目的にした法律です。
アメニティに対しても各ホテルで様々な対応が取られています。
例えば、アメニティは各部屋には置かず、必要なものだけをフロント傍から持っていく方式や、有料で販売する方式に変化している所も多いです。
ホテルは急遽泊まることが想定されるので、アメニティは用意しないので持参して下さいとはならないでしょう。
無料アメニティ置き場方式の問題は、ゴソッと必要以上に持っていく人が現れるだろうと予想できることです。
備品
・部屋備え付けですから持ち帰り不可です。
よく無くなると言われるものは、灰皿、目覚まし時計、スプレータイプ消臭剤、ハンガー、懐中電灯、バスローブなどです。
ティーバッグは良いですが、湯飲み自体はもちろんダメです。
備品の盗難
酷い話になると、テレビ、ミニ冷蔵庫、空気清浄機、ドライヤー、電気ポット。ここまでくると出来心なんてものじゃなくて、窃盗の意思があってやってますよね。
私が経験上、不思議に思うものは、テレビやエアコンのリモコンです。けっこうあるんです。偶然、自宅と互換性があったとは考えにくいのですが…。それとも売るとか?売れるのでしょうか?
ホテルはどう対応するの?
かなり裏話的な内容になりますが、フェイスタオルくらいでは何もしないですね。つまり泣き寝入りです。高価な物は電話します。
「間違えてお持ち帰りではないですか?」と。
ほとんどは悪意があって持ち帰ってるわけですから、シラを切るか電話に出ないか着信拒否です。稀に、
「ごめんなさい。子供が持ってきちゃったみたいで」
と返送してくる人はいます。もしかしたら罪の意識にかられてかもしれませんが。
テレビ・冷蔵庫・空気清浄機は経験がないのですが、あったとしたら警察に通報でしょう。
けれども、それは十分な確認後である必要があります。見えないところに落ちている、隠れていることも多いので、大捜索の後です。
また、知り合い同士で複数の部屋で宿泊していたグループなどは、無くなったと思ったものが他の部屋から見つかることがあります。
細かいものでも最終的に疑いが残る人は、データとして記録に残します。例えば複数回宿泊して毎回なくなるとしたらクロということです。細かい物で宿泊拒否したりはしませんが、あまりに回数が多いとやんわり諭す場合もあります。
高価な物に関しては、もう宿泊することはないということで盗むのでしょうし、どうせ偽名で住所・電話番号もデタラメでしょう。それでも姿が防犯カメラに映っていれば盗難届・被害届は出すかもしれません。そもそもが宿泊者名簿への嘘の申告が、旅館業法違反の軽犯罪って知ってましたか?。
持って行ってはいけないものも全て持って帰ろうという人は実際に存在します。タオル1枚とはちょっと性質が違うというか、正直あさましいというか、ふてぶてしいというか、真面目な人には信じられず理解しがたい話かもしれません。
その割合はというと、そんなに多いわけではありません。ごくたまにです。
おそらく、病気みたいなものだと思っています。盗む人は同じでどこでもやるのだろうと勝手に思っています。
きっと、
「持ち帰ってはいけないなんてどこにも書いてなかった!」
とか、言い訳するのでしょうね。
中にはタオル1枚なんて可愛く思える程の、とんでもない金額の無銭宿泊もあります。
無銭宿泊、バイキング会場・大浴場への侵入
客室に木のパズルを置いている旅館が多いですが、何ででしょうか?あれはサンプルですから持ち帰ってはダメです。売店やフロントで販売もしている場合が多いです。
旅館のパズルの謎
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そんな疑問・悩みをお持ちの方も多いと思います。
もうこの辺でしっかりと判断基準を理解して、覚えてしまいましょう。
タオル、アメニティ、備品の順に説明していきます。
タオル
・ビジネスホテル、シティホテルはダメ。
・旅館、民宿、温泉ホテル、リゾートホテル、は持ち帰って良い場合がある。
旅館、民宿、温泉ホテルでビニール袋、ナイロン袋、巾着袋等に入っていたり、浴衣と一緒に置いてある薄っぺらいハンドタオルというか、手ぬぐいタオルのようないかにも安っぽいものは持ち帰りOKです。
民宿は(有料貸出も含めて)バスタオルが用意されていない所が多いです。アメニティも歯ブラシと小タオルくらいしかない場合がありますから、持参物には気をつけましょう。
名入れタオルは全て持って帰って良いは誤り
ホテル・旅館の名前が入っていれば全て持ち帰って良いのだという認識は間違いです。宣伝用に持って帰っても良いように名前やロゴが印刷してあるのだというのが根拠のようですが、そうではありません。
これはあちこち多くのホテル・旅館に泊まる人に、今日はどこに泊まっているという印象付けの宣伝の意味がありますし、持ち込みタオルとの区別を付けて忘れ物の判断とする意味合いもあります。
持ち帰り専用タオル以外はクリーニングして繰り返し使っている
宿泊施設のタオルはたいてい使い捨てではありません。温泉旅館の使い捨て手ぬぐい以外は、シーツと同じようにリネンサプライの会社でクリーニングされ、繰り返し使い回しされます。
だからといって汚いというイメージを持ってしまいがちですが、かなり強い薬品で洗濯、殺菌、消毒されていますのでその点はあまり心配する必要はありません。
よく髭剃りに失敗して、怪我の部分を擦ってしまって、と血液でひどく汚してしまって恥ずかしかったので持って帰ってしまったという話を聞きます。タオルだけでなくシーツや掛け布団カバーに血がついてしまったということもあるでしょう。
ただ、ホテル清掃側は慣れてるんでなんとも思いません。クリーニングでは漂白でそれも落ちますから気にしなくて良いです。
追加で新しいタオルが欲しい場合、たいていは申し出れば無料で交換してもらえるはずですが、極力経費節減型の宿は追加料金がかかる所がまれにあります。
ちなみに、ホテルのバスタブに掛かっているゴワゴワのしっかりした生地のはタオルじゃありませんからね。バスマットです。あれで一生懸命に身体を拭いていたという笑い話はよく聞きます。
ホテルでも使い捨てのボディータオルが用意されている所もまれにあります。体洗い専用の網タオルみたいなやつです。これは使わないのであれば持ち帰ってもかまいません。
多くはダメと分かっていて持って行く
「この厚手のしっかりしたタオルを持って行っていいはずはないな」と普通は分かるはずなんです。常識の範囲というか。特にバスタオルを持ち去っていいはずがありません。けっこうな単価ですから。
マナーを知っているか知らないかではありません。持ち帰る人はダメと分かっていて持ち帰っているのが問題なのです。「そのくらいで訴えられはしないし、ホテルも代金請求したりせず、何も言ってこないさ」と思っているのです。
けして盗難や窃盗という意識はありません。旅の思い出に、旅のお土産に、と自分の中では許される範囲として気軽に考えていることでしょう。
持って帰ってどうするのさ?使いみちなんてないでしょ?と思う人もいるでしょうが、用途なんて雑巾でも何でもよいのです。少しでも得した気分になりたいのです。
アメニティ
持ち帰りOKなもの、NGなものは?
一度封を開けたら使えない、使い切りの消耗品であるものは大丈夫です。
歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ボディスポンジ、ボディタオル、綿棒、シャワーキャップ、入浴剤などです。
化粧品、シャンプー、リンス、ボディーソープは使いきりサイズの量のはOKです。小瓶(ミニボトル)とかパウチタイプのものです。大きいボトルサイズのものは不可です。
歯ブラシって一本いくらくらいだと思いますか?大量購入すればするほど安くなるし、品質によって違うのは当然ですが、だいたい一本10円前後です。
コップはダメです。
その他、使い捨てスリッパはOKですが、サンダルみたいなしっかりした客室用スリッパはダメです。
ボールペンはダメなところが多いですが、OKなところもあるようなので要確認です。
ティッシュ、トイレットペーパーも予備まで持ち去る人がいますが、これはもう仕方ないかなと思って諦めていました。
2022年4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。
「プラスチック資源循環法」「プラ循環法」「プラスチック新法」とも呼ばれますが、プラスチックをとりまく様々な環境問題に対応するため、プラスチックの廃棄を削減し、資源としての循環を促すことを目的にした法律です。
アメニティに対しても各ホテルで様々な対応が取られています。
例えば、アメニティは各部屋には置かず、必要なものだけをフロント傍から持っていく方式や、有料で販売する方式に変化している所も多いです。
ホテルは急遽泊まることが想定されるので、アメニティは用意しないので持参して下さいとはならないでしょう。
無料アメニティ置き場方式の問題は、ゴソッと必要以上に持っていく人が現れるだろうと予想できることです。
備品
・部屋備え付けですから持ち帰り不可です。
よく無くなると言われるものは、灰皿、目覚まし時計、スプレータイプ消臭剤、ハンガー、懐中電灯、バスローブなどです。
ティーバッグは良いですが、湯飲み自体はもちろんダメです。
備品の盗難
酷い話になると、テレビ、ミニ冷蔵庫、空気清浄機、ドライヤー、電気ポット。ここまでくると出来心なんてものじゃなくて、窃盗の意思があってやってますよね。
私が経験上、不思議に思うものは、テレビやエアコンのリモコンです。けっこうあるんです。偶然、自宅と互換性があったとは考えにくいのですが…。それとも売るとか?売れるのでしょうか?
ホテルはどう対応するの?
かなり裏話的な内容になりますが、フェイスタオルくらいでは何もしないですね。つまり泣き寝入りです。高価な物は電話します。
「間違えてお持ち帰りではないですか?」と。
ほとんどは悪意があって持ち帰ってるわけですから、シラを切るか電話に出ないか着信拒否です。稀に、
「ごめんなさい。子供が持ってきちゃったみたいで」
と返送してくる人はいます。もしかしたら罪の意識にかられてかもしれませんが。
テレビ・冷蔵庫・空気清浄機は経験がないのですが、あったとしたら警察に通報でしょう。
けれども、それは十分な確認後である必要があります。見えないところに落ちている、隠れていることも多いので、大捜索の後です。
また、知り合い同士で複数の部屋で宿泊していたグループなどは、無くなったと思ったものが他の部屋から見つかることがあります。
細かいものでも最終的に疑いが残る人は、データとして記録に残します。例えば複数回宿泊して毎回なくなるとしたらクロということです。細かい物で宿泊拒否したりはしませんが、あまりに回数が多いとやんわり諭す場合もあります。
高価な物に関しては、もう宿泊することはないということで盗むのでしょうし、どうせ偽名で住所・電話番号もデタラメでしょう。それでも姿が防犯カメラに映っていれば盗難届・被害届は出すかもしれません。そもそもが宿泊者名簿への嘘の申告が、旅館業法違反の軽犯罪って知ってましたか?。
持って行ってはいけないものも全て持って帰ろうという人は実際に存在します。タオル1枚とはちょっと性質が違うというか、正直あさましいというか、ふてぶてしいというか、真面目な人には信じられず理解しがたい話かもしれません。
その割合はというと、そんなに多いわけではありません。ごくたまにです。
おそらく、病気みたいなものだと思っています。盗む人は同じでどこでもやるのだろうと勝手に思っています。
きっと、
「持ち帰ってはいけないなんてどこにも書いてなかった!」
とか、言い訳するのでしょうね。
中にはタオル1枚なんて可愛く思える程の、とんでもない金額の無銭宿泊もあります。
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