忘れ物の連絡は?着払い?

とにかくビジネスホテルはお客様の忘れ物が多いです。ありとあらゆる物を忘れていきます。このページでもけっこう興味深いことを書いているつもりですので最後まで読んでみて下さい。

まず多いのがアクセサリーなどの小物。腕時計、ネックレス、イヤリング、指輪、髪留め、メガネ、サングラス。
でもこれは分かりますね。普段は身に着けていますが部屋では外しますので、そのまま着け忘れてしまうのでしょう。小さい物が多いので見落としてしまうのだと思います。

そして衣類。靴下の片方から上着まで、時には使用済み下着もあります。上着は最後に部屋を出る時に羽織るつもりでそのまま忘れ、寒くなかったりしてそのまま気付かずにいるのでしょう。ただ使用済み下着はよく分かりません。女性物でもうれしくありません。仕事ですし扱いに困るので迷惑なだけです(笑)。

それからパソコンやスマホ関連で、USBメモリー、充電コード・接続コード、イヤホン、予備バッテリー等。不思議とパソコンやタブレット自体を置き忘れる人っていないんですよね。

外国からのお客様は変換プラグの忘れ物が多いです。コンセントの形状は国や地域で異なりますから、自国から持ち込んだ電気製品はそのままでは使用できません。ちなみにこの変換プラグはどこのホテルでも貸出しを用意していると思います。

そして傘なんですが、これは遺失物なのか放棄したのかがとても分かりにくかったりします。特に安いビニール傘はチェックインした日には雨が降っておりチェックアウトする日は晴れていて、荷物になるのが嫌なのでわざと置いて行った可能性があります。

あととても困るのが、置いていったであろう未開封のお菓子や缶飲料です。普通に考えたら要らないのでホテルでどうぞということだと思いますが、本当にごく稀に取りに戻られる方がいます。

今まで経験した珍しい物としては、変なお薬と注射器なんていうのもあります。

忘れ物の中で一番お客様が困るだろう物は携帯電話(スマホ)、自宅の鍵だろうと思います。けっこうあります。
自宅に帰って鍵が無い!となったらとても困るでしょう。遠方から来ている方もいますから、私の居たホテルでは気付いた時点ですぐに携帯電話の番号登録があれば携帯に連絡していました。しかし時すでに遅しで、もう新幹線に乗っちゃったよ!なんてこともあります。
そしてこの連絡すら出来ないのが携帯電話・スマホです。連絡してもまさに目の前の携帯が鳴るだけですから(笑)。
ただし携帯はお客様側が途中で気付いて、取りに来られたり問い合わせをしてくる場合が多いでしょうか。
この忘れ物達、清掃時に見つかることになります。何号室で見つかった物かを記録しなくてはいけないので清掃スタッフはけっこう大変です。

あとお客様が部屋に忘れ物をしたと言うものの、いくら探しても見当たらないこともあります。おそらく違う場所で紛失していたり勘違いだったりの可能性が高いのですが、ホテルが嘘をついている、盗んだのでは?と疑われるのはちょっと悲しい気持ちになります。

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郵送は着払い。
常連客は、次回の宿泊まで保管しておいて!ということもあります。
郵送を希望される場合は、私の居たホテルでは送料は着払いでした。元払いで送ってくれる所もあるようですが、サービスとしたらけっこうなものではないでしょうか?梱包・発送の手間もかかります。
元払いはおそらくそうしたサービスも料金に含めている高級ホテルなど一部ではないかと思います。
その為、忘れ物の料金より郵送料のほうが高くなってしまう場合は放棄する人も多いです。


連絡をしないホテルもある。
ホテルは宿泊者のプライバシーの問題があって自宅電話などには連絡を極力しないのが一般的です。もしかすると忘れ物の連絡は一切しないところもあるかもしれません。
私の働いていたホテルでは携帯番号の登録があるお客様のみ、そして重要そうな物の場合は連絡をしていました。
たとえ忘れ物をしてもホテルから必ず連絡があるだろうと思っている方がいたら、あなたからホテルへ問い合わせる必要があるということも知っておいて下さい。


放棄した物かの判断は難しい。法律と現実。
前述のビニール傘や缶飲料などがよい例です。大した物でない数を含めると本当に多いのです。それをひとつひとつ記録を付けて保管するのはけっこう大変です。
ホテル側の意見として正直に言わせてもらうと、その場で処分したい物も多くあります。しかしクレーマーなのか意地悪なのか、ビニール傘・缶飲料でゴネ始める人が現実にいることも悲しい事実です。そうした理由から、私の働いていたホテルではゴミ箱に入れられている物以外は忘れ物扱いとするしかありませんでした。
けれども、それがホテル側の普通の正しい対応だとは思い込まないで欲しいです。確かに、ゴミとして残していっただろうと判断できる物も、お客様にとっては大事な物の場合もあるかもしれません。しかしホテル側はけして、
「忘れた奴が悪いんだろ。文句言うな!」
みたいな態度では扱ってないわけです。だからお客様も
「あー、捨てられちゃっていても文句言えないかなー。わー、取っておいてくれたんだ、良かったー」
くらいな気持ちでいて欲しいのです。

遺失物(拾得物)において、法律上はどうなのか?というと、遺失物法というのがあります。これは長くて、非常に解りにくいので簡単に説明します。
改正遺失物法(平成19年12月10日施行)に「特例施設占有者」の規定があります。鉄道、路線バス等の事業者です。駅や電車内の忘れ物は、直接交番や警察署には届けないで駅員さんに届けますでしょ?
その「特例施設占有者」の鉄道・バス会社等は、落とし物を自分達で保管、売却、処分等をすることができます。
多くの落とし物や忘れ物を取り扱う百貨店、遊園地なども、公安委員会に申請して認められれば、「特例施設占有者」に指定されます。
では、大きなホテルも申請するかと言えば普通はしません。大きいと言っても遊園地や大規模百貨店ほど件数は多くありませんし、部屋での忘れ物は宿泊者情報から落とし主を特定し易いからです。

だから、小さな店舗施設同様ホテルも、本来は道端で拾ったみたいなことのように警察に届けなくてはなりません。じゃあ、何でもかんでも警察に届けましょうとならないのには理由があります。
まず忙しい。普通はそんな時間を毎度毎度とってはいられません。
次に、警察は受け取りたがらない。
これは非常に書きづらいのですが、「ホテル裏話」のブログですから暴露しちゃいますが、そりゃ警察だってそんな馬鹿正直にビニール傘とか下着とか大量に持って来られても迷惑ですよ。受け取りたくないでしょう。
「客室の忘れ物なら宿泊者の特定が出来るでしょ?そもそも落とし物(遺失物)じゃないよ。ホテルのお客様なんだからサービス業としてホテルが返してあげて下さい」
所轄ごとやこちらの態度でも対応に違いはあるとは思いますが、おおむねそんな感じになるのは理解は出来ます。

それじゃあと、「髪留め一個忘れてますよ」と電話したら、「要らない」って言われた後で、
(勝手に処分しろよ。着払い郵送料を払ってまで百円ショップで買ったのを送ってもらう奴がいるわけないだろ)
とか思われちゃうでしょう。
電話せず、処分すると忘れたころ電話が来て、
「なんで勝手に処分したんですか?値段じゃないんですよ。あれは私にとっては思い出の品なんです」
とかあったりして。
自宅電話番号に電話したら
「電話のせいで浮気がバレタじゃないか。どうしてくれる!」
とか、何度電話しても
「警察には渡さないでくれ。処分も着払いもダメだ。近日中に取りに行くから!」
と何回電話してもなかなか取りに来ない人とか。
ホテルの苦労もちょっとだけ解って欲しいところです。

ホテルによって忘れ物の扱いには違いがあると思いますが、「一週間保管の後、警察に届けます」と約款に定めているところが多いのではないかと思います。
拾得をした日から7日以内に届け出た場合は、報労金・所有権等を取得する権利がありますからそうしているところが多いと思います。つまり見つけた人へのお礼と、落とし主が現れなかった時のもらえる権利です。
報労金は5~20%の範囲内、ただし、公法人は報労金を請求する権利がありません。ホテルの共用部分で一般の人が拾ってホテルに届けた人がいる場合はその人と折半です。(現実的にホテルは報労金を請求しないだろうとは思います)
所有権は警察の保管期間3か月を経過したら貰えます。共用部分で一般の人が取得者の場合はその人が貰えます。一般の取得者が権利を放棄した場合は施設(ホテル)が貰えます。ただし、施設が公法人の場合は権利を取得できません。また、個人情報に関する物(携帯電話や運転免許証など)は共に権利を取得できません。


繰り返しになりますが、ホテルや旅館などの宿に忘れ物をした公算が大きい場合、連絡がなくてもこちら側から尋ねてみて下さい。
皆さんも宿泊した時は最後にもう一度チェックをして、くれぐれも忘れ物がないように気を付けましょう。


忘れ物防止アラームといった商品もあるんですね。これはキーホルダー型の親機と子機がセットになっていて、例えば親機をいつも身に着けている鍵などに付けて、子機を失くしたり忘れたりしたら困る物に付けます。設定しておいた距離以上に離れてしまった場合に親機が鳴る仕組みです。子供の迷子や連れ去り防止などへの応用もありますから、忘れ物常習犯の人は使ってみるのも良いかもしれません。
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自宅番号に連絡しづらいのは宿泊者のプライバシーに関しての配慮があると、ほのめかしました。こちらで詳しく解説していますので参考になさって下さい。
宿泊客のプライバシー


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