同一・均一料金の意味は?得か損か?

同一料金とは?ホテルというのは日によって宿泊料金が変わる変動料金体系というのが一般的です。しかし近年はこれに対し、料金を変えない固定料金体系のところが増えてきています。均一料金、同一料金、統一料金など言い方は異なりますが、つまりはなるべくその時その時で、コロコロ変わらない値段にしようじゃないかという流れです。

固定料金制度にも種類がある
*365日同一料金
言葉どおり一年中、年間をとおして値段が変わらない方式です。平日でも土曜・休前日でも、正月でもお盆でも、宿泊者が集中する日しない日に関係なく同じ料金です。ただし、全国チェーンのところは施設内容・サービス内容に違いがありますし、その地域での稼働率や相場が異なる為、店舗によって違いを持たせている場合があります。つまり、そのチェーン・グループは全国どこでも料金が一緒ということではなくて、店舗ごとでは異なるが、365日同じ料金であるということです。
この方式の代表格には「伊東園ホテルズ」などがあります。

*2・3パターンの異なる料金による統一体系
どういうことかというと、平日と土曜(休前日・シーズン)、つまり「普段」と「混み合う日」の2種類の料金体系で分けて統一する方式です。「繁忙日」と「閑散日」のあまりにもある格差には少し差を残そうというものです。そして、やはり全国チェーンなどは稼働率や地域相場を考慮して、店舗ごとに少し格差を許容した統一料金です。
この代表格には「東横イン」などがあります。
東横インは一年中同一の店舗もあれば、2パターンの店舗もあります。しかも2パターンの土曜料金のほうは平日から千円程度高いまでで、その差を少なく抑える傾向にあり、やや柔軟に対応しているようです。

レギュラー・シーズン・ハイシーズンというように、3パターンのところもあります。
この代表格には「ファミリーロッジ旅籠屋」などがあります。
ここは全国チェーンですが、地域性を入れず、全国統一料金になっています。ただし、いつがシーズン・ハイシーズンかは地域・場所によって若干の違いがあります。

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メリットは?
まずはお客様の安心感でしょう。高いのか・安いのか?、得してるのか・損してるのか?、そんなあらゆる不安を解消しようというのが今の流れだと思います。特に近年は、訪日客の増加によるホテルの稼働率の上昇で、料金が極端に跳ね上がるという事例もありました。
ぼったくられてるんじゃないか?ホテルのやり方が汚いんじゃないか?景気低迷で会社の出張費は抑えられて安いところを探さなくちゃいけないし…など、少々皆がホテル探しにイライラしている感があります。そんな状況の中で、分かり易くいつも料金が一緒というのは、宿泊者側にとっては大きな安心になるのではないでしょうか。

ところで皆さん。もともとホテルが変動料金体系であることをどう思っていますか?
それはまぁ、あたり前だよな。と思う人もいる一方で、これ自体おかしいよな?と考える人もいるのではないでしょうか。
円相場を考えてみて下さい。その日その日で円の相場は変動します。市場原理によって同じ通貨の価値が変わるのです。これって当たり前ですよね?輸入品が高くなった時の買い物で、円相場が変動するなんておかしい!と言って怒っている人はいないですよね?円安を嘆くことはあるかもしれませんが、商品の値段が左右されることを悪とは思いませんでしょ?それと同じで、ホテル、旅館などの部屋の価値もその時その時で変化するのです。その差額を企業側で吸収してお客様にはなるべく負担をかけるな!それにしても変化の度合いが大きすぎる!そういう意見なら分かります。
しかし、人の感情とは不思議なもので、変動料金自体に疑問を持ってしまうものです。「人より得をしたい心理」「人より損をしたくない心理」というのは案外に強いものなのかもしれません。

そうした感情の傾向があるのであれば、ホテル側には統一することに大きなメリットがあります。つまり料金を上げるところは悪。同じところは正義。ということになりますから、まずイメージがよくなります。新規客の増加が見込めますし、リピーター率も高くなるかもしれません。
それから、スタッフの負担も軽減されます。特に予約サイトに表示される料金入力はかなり楽になるでしょう。


デメリットは?
宿泊者側にとって考えると、掘り出し物がなくなることがあります。つまり閑散期・平日などで、ホテルによってはかなりお得な値段に下げて安売りすることもあり得るのですが、それが出来なくなってしまうことです。一部には掘り出し物を見つけ、お得に泊まったことを満足感として得ている宿泊者もいます。
そして、出張などで宿泊費が経費で賄える人にとっては、そこが気に入ったとしてもすぐに満室になって宿泊できないということもあるかもしれません。少しばかり高くなっても部屋が空いていて自分が泊まり易いほうがよいのだけれどな…ということです。

ホテル側のデメリットは、下限の料金も統一されてしまうわけなので、もし値段の基準にされて、他ホテルにそれより安い金額で出されると逆に客を盗られてしまう可能性はあります。
また、同一料金にするときの金額設定の難しさもさることながら、日々の細かい利益追求が出来ないことでしょうか。例えば、この日は放っておいてもこの地域のホテルは全て満室になるだろうという日もあったりするのですが、200室のホテルで満室だったとしましょう。計算が面倒なので全てシングル料金のみで考えます。
一部屋6,000円の場合
6,000円×200室=120万円

他ホテルが通常6,000円の相場を12,000円まで引き上げた場合
12,000円×200室=240万円

その差は120万円。単純にそうとは言えませんが、一日で120万円損したとも言えます。
ただしそれは、均一・同一料金制にしたことによる、年間での客数増でカバーできるかもしれません。


まとめ
昔、まだ同一料金のホテルが珍しかった頃は、メディアに取り上げられたりして話題性という宣伝効果がありました。ただし、現在はかなり増えている為、そうした大きな宣伝効果は見込めないように思います。
けれども結局、いつも値段を気にしてホテル探しをしたり、そのホテルのその日の値段が普段より得なのかそうでないのか、とか疲れるんです。もっとシンプルに、余計なストレスを感じたくないという気持ちは皆さんお持ちなのではないでしょうか?
それと、企業に対する不信感。企業は儲ける為なら平気でうそを吐く、サービス内容をわざと分かりにくくする、嫌なら来るな、誰も責任を取ろうとしない。お客様を誠実にお迎えするという当たり前のことが蔑ろになってきている。私個人としてはそんな時代の流れを感じます。
そんな流れの中で、宿泊者の「安心」に着眼して、途中で同一料金体系に変えてみる、新規で同一料金で始めて見る。そうした試みはいちおう評価されるべきと思います。
皆さんはどう思われますか?
どちらが消費者に受け入れられるかは自然と答えが出てくるはずです。同一料金ホテルが普通になってくるか?自然と消滅して変動料金に戻る流れになるか?私は動向をけっこう興味深くみています。


料金が変動するホテルは予約サイトの料金入力もこまめに変えて入力していかないといけません。よくあきらかに「一桁間違えただろ!」という料金を見かけることもあります。サイトによっては設定で価格の最低値と上限値を入れて防止出来るものもあります。
ホテルとサイトの関係はこちらのページを読んでみて下さい。
ネット予約サイトの関係


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