チェックイン・アウト時間 - 遅れる・早まる・変更連絡。自分のイン時刻?

チェックイン時間について

遅れる・過ぎる・遅刻する
チェックインに遅れるというのは二つの意味があります。
一つ目は、予約時に申告・希望していた自分のチェクイン予定時間、到着予定時刻に遅れるという意味です。
二つ目は、宿泊施設側の定めている最終チェックイン時間に遅れるという意味です。

自分の予定時間に遅れる場合
お客様が伝えたチェックイン予定時刻はホテル側は目安程度に考えています。ですから30分くらいでは遅れることを電話する必要はないと思いますし、まして予約代理店のネット予約を苦労して変更処理する必要もありません。
ホテルによって大きな違いがあるという前提でお話ししますが、1時間2時間、かなりの遅れを伴う場合は連絡をしたほうが賢明です。

しかしながら、食事付きプランで食事時間に差し掛かってしまうだろう旅館などの遅れには、とりわけ注意が必要です。小まめな連絡があって然るべきでしょう。

そして、ホテルによってはどのくらい予定時刻を越えたらキャンセルするとネット上で説明しているところもあります。その場合は当然それ以前に連絡しないとキャンセル扱いになることもあるでしょうから注意して下さい。
えっ?自分のイン予定時間?何時にしたっけ?
なんて人もいると思います。予約確認・完了メールを見ると、たいてい書いてあると思いますが。

最終チェックイン時間に遅れる場合
また、最終のチェックイン時間が設けてあるところはそれを過ぎてしまうとキャンセルになります。何時まで?というのもホテルによって違うのですが、首都圏では23時、24時というところが多いでしょうか?
ホテルは夜遅く、深夜、早朝でも構わず24時間チェックイン出来ると思っている人は多いと思いますが、意外にそんなことはありません。
どうしても宿泊したいが最終時間に間に合わない、少し到着が遅れるという場合は、ホテルに待ってもらえるか相談する必要があるでしょう。

チェックインに遅れる場合のまとめ
私の経験では、予定時間を大幅に過ぎて連絡もない方のNoShow(ノーショウ・連絡無しの不泊)率はとても高いです。つまりホテル側は宿泊の意思があるのかをまず心配します。
お客様の中には自分で予約の日にちを勘違いしている人、ネット予約で入力をミスタイプした人、予約したこと自体を忘れてしまっている人も実際にいたりします。
これらの方はこちらから問い合わせをしないと気付きません。自分が宿泊する日は今日ではないと思っているからです。
ですから私の居たホテルでは、あまりに遅い場合はこちらから携帯電話に連絡を入れていました。不慮の事故や病気という可能性もありますし、不通や留守番電話の場合も多いわけですが、もし何らかの事情で来られない場合、夕方や夜の早い時間であればすぐに部屋を再販して別のお客様を確保できたり、キャンセル待ちのお客様を入れるなどして、理由によってはキャンセル料を請求しない救済措置をとることも出来るかもしれないからです。
必ず宿泊はするのだが大幅に遅れそうという場合は、キャンセルされないようにホテルへ連絡して、宿泊の意思があることを示したほうが良いでしょう。

加えて私が言いたいことは、
「キャンセルすると定めている遅れ時間が経ってしまったから」
「最終チェックイン時間を過ぎてしまったから」
といっても、宿に確認せず諦めることはしないで欲しいということです。つまり宿としては、そうは言っても待っている場合があるということです。
「その時間までに必ず行きますので」
と宿泊する意思を示していた場合はなおさらです。宿側は、来ようとしているのか?宿泊を諦めたのか?が分からないと困ってしまいます。最終的にどうなっているのかは、宿泊施設側に必ず分かるように連絡が欲しいのです。
「はい、時間過ぎたのでダメです!」
と機械的に対応するホテルばかりではないということなのです。
それから、慌てないでください。急ぐあまり、車の運転でスピードを出し過ぎたりしないようにして下さい。事故を起こしたりすると大変です。



早める・早まる
このチェックイン時間を早く、前倒しということにも二つの意味があります。
一つ目は、予約時に自身が希望・申告したチェックイン予定時刻をかなり早めたい場合です。
二つ目は、宿泊施設が決めている「チェックイン可能時間」よりも早くチェックインしたいという場合です。

自分の予定時間より早くしたい場合
自分がホテルへ伝えていたチェックイン予定時刻よりもかなり早まりそうだという場合。例えばチェックイン予定時刻を21時と申告していたが、予定が変わり15時にチェックインしたくなった等の場合です。たいていのホテルはイン可能時刻以降であれば問題ありません。
けれども稀に、清掃が間に合わなくて、チェックイン予定時間が遅めの人の部屋清掃を後回しで引き続き行なっているということがあります。なので、かなり早まる場合は連絡・問い合わせしたほうが賢明です。
例えば、自分が予定時刻を21時と伝えた。今は19時だ。ちょっと早すぎたからその辺で時間を潰してくるか…。中にはそんな律儀な人もいるかもしれません。しかし、そこまで神経質になることはありません。そのくらいは問題なく許容範囲です。だから、「予定より2時間早いんだけれどチェックイン出来る?」と確認電話をすることも、普通はしなくて大丈夫です。

チェックイン可能時間前の場合
これはホテルのチェックイン可能時間よりも早くという場合のことを言っています。ホテルは部屋清掃や準備がありますから、いつでもチェックイン出来るわけではありません。だいたい一般的に午後3時頃から「チェクイン出来る」開始時間としている所が多いと思います。
それで、例えばホテルのイン可能時刻が15時以降だとして、14時に着いてしまった。ちょっと早く着いてしまったけど部屋に入れてもらえるだろうか?それとも迷惑だろうか?こんな状況はけっこうありますよね。
これはホテルによって大きく違うだろうと言わざるを得ません。お断りすることをルール化しているところもあるでしょうし、部屋さえ準備できていれば寛容に対応してくれるところもあるでしょう。親切なところでしたら予定していた部屋割りを変更して、清掃が済んでいる部屋に通してくれる場合もあると思います。
これは部屋に入ることを希望していた場合で、荷物をフロントで預かってもらえればべつにチェックイン出来なくても良いということであれば、特に問題はないと思います。ただし、荷物を預けたのに最終チェックイン時間までに戻って来られない。などということがないように注意して下さい。

有料の場合もあるよ
イン開始時刻よりも早めに部屋に入ることを許可するものの、アーリーチェックインとして有料のホテルも稀にあります。つまり、チェックアウトが遅れて延長追加料金を請求されるレイトチェックインの逆です。早く入る分の追加料金です。アーリーチェックインも有料のところがあるというのは意外に知らない人もいるかもしれないので覚えておいて下さい。

アーリーチェックイン料金だと?サービス業として怠慢だ!なんて納得いかない人はいますでしょうか?
こんな例で考えてみましょう。10時開店のスーパーの前を9時に通りかかったら準備している店員の姿が見えた。今すぐ自分を店内に入れて買い物させろ!とあなたは言いますか?強引に中に入って来られると強盗か?と思ってちょっとびっくりです。
スーパーとホテルでは性質は違いますが、理屈としてはそれとなんら変わりません。

実はこのチェックイン可能時刻をホテル側もお客側も厳密に意識するのは日本独特のことだと言われています。欧米をはじめ海外ではあまり時間を気にしないのが一般的で、朝でも昼でも訪ねて来る場合が多くあります。
お客側は「部屋があればすぐ入れてくれるだろうし、なければ別に構わない、荷物だけ預けて出掛けよう」とあまり強く期待していないし、基本おおらかに考えています。ホテル側は部屋が空いていればすぐ入れてあげますし、部屋が無ければお断りしますが特に恐縮することもありません。
日本人は時間に正確だからというよりも、サービスというものが行き過ぎたあまり、お客に過度の期待を抱かせてしまうことでサービスする側が自ら疲弊するかたちになってしまっているのではないかと私は考えたりします。私見ですが、もうちょっとアバウトな感じでも良いと思うのですが…。
日本人は俺様・お客様が希望してるのだから言うことを素直に聞け!といった意識が強いんです。



アウト時間について

チェックアウト時間の意味
ネットでそれぞれのホテルのページを見ていると、必ずチェックアウト時間が書いてあります。だいたい一般的に朝10時・11時が多いと思います。稀に9時という所もある気がします。
それで、たいてい
チェックアウト時間:10時
とか書いてあるんですが、ほとんどの方はご存知と思いますが、これは10時までに退出して鍵を返却して下さいということです。
ホテルに泊まったことがない人、初めて泊まる人というのもいるわけで、本当に稀にこれを10時まではチェックアウト出来ないと理解する人もいるようなんです。たぶん、ホテル従業員さんが仕事を始めるのが10時からなのだろうと連想するようです。だからそれまでは鍵を返却できないのだろう…と。
もちろんそんなことはなくて、早くアウトすることは構いません。ただ、早朝予定とかの場合はフロントに確認しておくと良いです。ホテルによって、「裏に居るので呼んで下さい」や「鍵の返却ボックスに入れて下さい」とかあると思います。
支払い精算がチェックアウト時の後払いのホテルは特に気を付けて下さい。深夜・早朝は従業員が不在の所もあります。支払いしないで鍵だけ置いてチェックアウトしてしまったとなると大変です。

チェックアウト時間に遅れる
寝坊した・予想より支度が掛かってしまった。理由はいろいろありましょうが、部屋掃除が控えています。その日のイン時間までの限りある時間での清掃はもう戦争状態のこともあります。決められたアウト時間は守りましょう。
ホテルによって延長を認めない所、延長料金を払えば上限までは引き続き部屋に居られる所があります。延長を希望する場合は勝手にせずに、必ずフロントに連絡して許可をとって下さい。
「延長はしない。でもちょっとだけ遅れる。ごめんなさい」と言いつつグズグズしていると、料金を請求されることもあるかもしれませんのでご注意を。
慌てると忘れ物をしがちなので注意して下さい。詳しくはこのページに。
忘れ物の連絡は?着払い?保管期間は?


連泊日数を短縮したい場合
チェックアウトを早める。時間のことではなくて、チェックイン後の滞在中に、連泊日数を減らして早くチェックアウトしたくなったという場合です。
これは、どこから予約したのか?支払いがオンライン決済なのか?等、手続きが複雑になる可能性がある為、まずはホテルに相談して下さい。
返金に応じる所、応じない所、キャンセル料を差し引いて差額を返金する所、いろいろな対応の違いが想定されます。

遅れず、必ず鍵を返却
たまーになんですが、鍵を返却し忘れて帰ってしまう人がいます。うっかり持って行ってしまうのです。
宿のカギは重要なんです。同時に二組別々のお客様が持つことは出来ません。シリンダーキーの場合は、その日鍵が戻って来ないとなると、これからチェックインする宿泊者の部屋は鍵を新しい別の物に交換しなくてはなりません。もしそのままだと、悪意があれば他人の部屋に入ることが可能になってしまいます。
カードタイプの鍵で変更作業も簡単になったホテルも増えてきていますが、あれは逆に持ち去り、返却忘れが増えます。だから旅館とかホテルは、昔からでかくて仰々しいキーホルダーが付いていたりするわけです。
シリンダー鍵の返却忘れは、最悪シリンダー交換代を請求されることがありますのでご注意ください。
鍵の話はこちらで。
フロントに預けるの?鍵の話


たまに「チェックイン 3時 理由 怖い」というキーワード検索からこのブログに来られる方がいらっしゃるのですが、私にはこのキーワードでどんな答えを期待しているのかサッパリ分かりませんでした。
調べてみたらどうやらこんな理由からみたいですね。こちらのブログで謎が解けました。
『ホテルのチェックイン3時の理由が怖い』の謎


【このブログでよく読まれている記事】
本当に満室?宿泊予約の裏技
クオカード付きプランって何?ばれる?
ホテル・旅館のタオルやアメニティは持ち帰ってもいいの?
部屋での面会が禁止な訳は?
宿泊者名簿を書かなければいけないのはなぜ?


【その他の記事もこちらからどうぞ】
記事一覧を表示する