前代未聞のオーバーブッキング騒動

ホテルや旅館などの宿側が、部屋数よりも多く予約を受け付けてしまう、いわゆるオーバーブッキングというのはけして珍しいことではありません。
従業員のミスや予約システムの障害によって稀に発生しますが、ホテル側は当然その代替のホテルを手配して謝罪したりで相当の苦労を伴ないますし、宿泊者側にとっては別のホテルを用意してくれたから良いという話ではなく、とても気分を害されるものでしょう。

例え一件でもあると大変なこのオーバーブッキング。これが数千件も発生してしまったとしたら?

「ホテルルートイン仙台泉インター」が部屋数203室に対して宿泊予約を数千件受け付けるという前代未聞のトラブルを起こしてしまいました。
2015年9月18日~23日の宿泊日で発生したこの事件のそもそものきっかけは、9月19日~23日に宮城スタジアムで「嵐」がライブを開くことが原因でした。発表後の5月1日にネットを使った予約申し込みが殺到しているのにホテル側が気付いたといいます。

通常は満室になると予約できなくなるはずのインターネットシステムが、障害により受け付けが可能になったとみられるとのこと。ホテル側は予約した客に謝罪し、キャンセルをお願いしていく方針のようです。


こんなことってありえるの?
これほどの規模は聞いたことはありませんが、スタッフのミスでも発生することも、また予約システムが原因で発生する可能性もあります。

通常ホテルは公式ホームページと他の複数の予約サイトの空室数を管理する、一元化予約管理システムを使っています。実はこのシステムはけっこう脆弱な所もあって、タイムラグによって予約が重複してしまうという経験を私自身もしたことがあります。
今回のトラブルの元が使うホテル側の設定にあったのか、一元管理システムにあったのか、またはある個別の予約サイトのシステムに原因があったのかは明らかにされていないので分かりませんが、何れにせよ想像を超える数の予約が集中したというのは間違えないのでしょう。



泊まれない人はどうなる?
今回のオーバーブックは規模が大きいですから、ホテル側が通常の措置で対応できる範囲を超えているかもしれません。
通常オーバーブッキングの理由が何であれ一度予約が成立した場合は、ホテル側はその予約プランと同等である代替の宿泊先を用意しなければなりません。
その代り宿泊者側にも直前や当日にキャンセルした場合のキャンセル料という責任が発生する訳です。
しかし今回の件はホテル側の責任ですので、キャンセルに応じたとしてもキャンセル料は発生することはありません。
もちろん嵐のファンの方は何も悪くはありません。予約した人にとってはとんだとばっちりでしかないでしょう。


最後に…。
私もかつてあるホテルの従業員でした。だから今回のことにホテル側は相当に青ざめているだろうと想像しています。今後ホテルがどのような対応をしていくかは現在のところ定かではありませんが、数が数だけに予約者側にとって納得のいく対応は難しいかもしれません。
個人的な意見で申し訳ないですが、もし今回予約した当事者の方がこのブログを読んでいましたら、なるべく穏便な譲歩を考えてあげて欲しいと思います。
私個人もよくルートインに泊まりますが、基本は悪いホテルじゃないんですよね。むしろ好きなほうです。

ちなみにダブルブッキングという言葉もよく聞くと思いますが、これは同じ内容の予約を重複して手配してしまった場合を言います。
一部屋でよいのに二部屋予約してしまったとか、二重・複数で予約が被ってしまったということです。
ホテル側のミスもありますが、ほとんどはネットで何回も送信したというのが多いです。


追記
その後「ホテルルートイン仙台泉インター」は謝罪と事情説明を行い、予約を一旦システムトラブル前の状態の白紙に戻して、後日に予約受付のやり直しを行いました。また希望者には可能な限り近隣の系列店に宿泊できるよう措置しました。



最終的に空室が残っていれば、ホテル側の予約の受け付け漏れも何とかなる場合が多いのですが、完全満室状態だとどうしようもありません。最近は訪日客の影響もあって稼働率も高く満室が多いようなので、ホテル側はより気を付けないといけませんね。
「混んでてどこも空いてないよー」なんて状況も多くなってきています。こちらのページが参考になるかもしれません。
本当に満室?宿泊予約の裏技


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