部屋での面会が禁止な訳は?

例えばあなたがビジネスホテルに滞在していて、久しぶりに会った友人を部屋に招いて少しばかり雑談をしたいと思ったとします。
しかしほとんど全てのホテルがこの宿泊者以外、来客の部屋への立入りを禁じています。
フロントに許可を得ようとしても断られ、ロビーか併設のレストランなどでの面会や商談や打ち合わせを提案されるでしょう。
ホテルによっては談話室、会議室などを設備として用意している所もあります。(有料の場合あり)
(新型コロナの流行で、ロビーでの談話も禁止するホテルも出てきました)
家族だから、友達だから、同じ会社の人だから、取引先だから、ほんの少しの時間で一時的だから、いろいろあるでしょうが、ホテル側としては関係や滞在時間はあまり重要ではなくて、宿泊者本人以外は泊まらない人の部屋への訪問・出入りを注意します。

「少しくらいいいじゃないか。ケチだな。」なんて思われるかもしれません。実はホテル側もその気持ちはよく分かっているのですが、そうもいかない理由がある訳です。
理由は一つではありません。たくさんあります。

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宿泊者以外立入り禁止のルールを定めないと様々な訪問者が出入りするようになり、トラブルが頻出する。
・セールスや勧誘の者があなたが寛いでいる部屋を訪ねてきたら怒りますよね?フロントはなんでこの人達の侵入を許すのか?って。単純にそうならないためのチェックです。

・今はビジネスホテルはオートロックの所がほとんどですが、そうでない所は鍵の閉め忘れによる盗難の危険性があります。外部から侵入して清掃中に部屋の備品を盗む輩もいたりします。セキュリティーの問題です。

・シングル客というのは一人ですから部屋内で誰かとトラブルになるということはありません。しかしそれが感情のある人間同士になると稀に喧嘩になったりして大ごとになる可能性もあります。
だから面会は、すぐ諭せて手におえなければすぐ警察を呼べる目の前のロビーで行っていただくか、関与する必要のない外で会っていただくのがホテルとしては最善なのです。

・もちろん女を商売にしている人や、恋人を呼んでいいことしようなんて考える人を防ぐ意味もあります。

何しろホテルは宿泊者が安心して泊まれる環境を提供しなければなりません。


保険の問題
ホテルは万が一の事を考えて保険に入っているのが普通です。
万が一の事故や事件に備えて泊まる人を対象とした保険に入っています。当然対象者は宿泊者であり、宿泊しない人は該当しません。その為保証問題に発展した場合、部外者がホテル内にいては困るのです。またホテル側は普段から部外者を立入り禁止とした規則を持っており、それを実行していた裏付けがないといざという時に困ることになります。


消防法の問題
ホテルの床面積どの位に対して、人数は何人までという決まりがあります。
ただ余程小さい部屋をたくさん作ってぎゅうぎゅう詰めにしないと該当しないくらいの基準です。面会なら一日中いるというわけでもないでょうし。
これをホテル側が理由にするのは「消防法の問題です」と、ひと言で済むからです。わざわざ長々と、生真面目に禁止の説明をする必要もないと思われるからです。


とまあ、理由については分かっていただけたかと思いますが、ホテル側も意地悪で言っているわけではありません。ホテルの健全な経営を行うためには必要なルールというのもあるのです。

但し、全てのホテルがそうであるとは限りません。小規模な所では融通をきかせてくれる場合もあるかもしれません。ホテル側はなるべくお客様の希望に沿いたいとは考えているものですから。
一応希望として申し出てみるのは何ら問題ないと思います。しかし、断られてしまった場合は残念ですがあきらめて下さい。
サービス業経験者は分かると思いますが、お客様に良かれと思ってしたことが、結果サービスする側の首を自ら絞めてしまうことがあります。
「前はしてもらって今回はなぜダメなのか」
「誰々はしてもらったのに自分の時はダメというのは不公平だ」
というのがよくある例です。
特に最近このような主張が多くなってきているような気がします。それならば公平に一切禁止を徹底するなんていう悲しい選択に至ってしまうのでしょう。
このあたりはお客様側も少し考えてもらうと、気持ちの行き違いが無くなるのではないでしょうか?

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仲間同士であるがそれぞれ分散して部屋に泊まっている場合はどうか?
例えばそれぞれがシングルで部屋をとっているが、仲間同士なので誰かの部屋でミーティングしたり、一杯やったり、遊びに行きたいというような場合です。
2部屋を頻繁に出入り、行き来することもあるかもしれません。
これもホテル側からしたらダメとなるでしょう。シングル部屋の契約は一名のみ、それ以外は立ち入らないで欲しいというのが本音です。
「部外者ではなく料金もそれぞれ払っている宿泊者だ」という主張もあるような気がしますが、難しいですね。
もしかすると黙認せざるを得ない事例かもしれませんが、基本NOだと思います。
どんちゃん騒ぎするとか大声で隣室に迷惑を掛ける心配もありますから。


シングル料金で2人泊まっちゃえ!?
ところで、ホテルは部屋での来客の面会を禁止しているくらいですから、シングルの料金でこっそり友人を宿泊させてしまおうなんて考えは言語道断です。
つまり満室で部屋が空いていないので、ホテルに許可を取って追加料金を払って泊めさせてもらった等ではなく、料金を浮かせようといった理由でシングル料金でもう一人泊まる等です。
自分以外の誰かを複数人、内緒で泊めるなんてことは止めましょう。
ばれるかばれないかの問題ではありません。見つかったら、良くて厳しく注意されてもう一人分の料金を徴収されるくらいで済むかもしれませんが、悪くて警察のご厄介になってしまうでしょう。

ベッドが狭くなって自分が窮屈するだけなんだから堅いこと言わないでよ!って思う人もいるのかな?
ルームチャージという考えがあって、部屋を丸ごと借りていくらという料金体系の所もあるにはあります。同じ料金で最大何人までOKというやつです。貸別荘に多いかもしれません。海外のホテルはわりと多いです。ただ複数人用なので料金設定は高めで、一人で泊まるとかなり割高に感じるでしょう。ほとんどの日本のビジネスホテルは人数で料金が決まります。その代わり安いということです。


シングルに2人。ばれる訳がないって?フロントで止めて尋ねる場合もありますし、廊下までは防犯カメラがあるところは多いですよ。

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逆に2人分の料金を払ってダブル・ツインの部屋に1人で泊まることは可能で問題ないです。このへんは本当に満室?宿泊予約の裏技のページでも触れましたが、自分を訪ねて来る者は泊まりはしないが部屋で話をしたい、一緒に過ごしたいというのであれば、予めダブル・ツインの部屋で予約をするのもひとつの手かもしれません。2人分の料金をもったいないと思わなければですけれど。
シングル客が多くて、ホテル側が1人分の料金でダブル・ツインの部屋をあてがってくれたという場合は事情が違います。部屋の環境でなく、あくまで料金の問題ですから。


シングル契約で複数人宿泊は正当な料金を払っていないので犯罪行為になってしまいます。
ところで宿泊拒否って実際されることってあるの?というけっこう興味深いお話です。
ホテルが嫌がる迷惑客 - 宿泊拒否とブラックリスト


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