幽霊の出る部屋・深夜のエレベーター

ホテル・旅館に幽霊が出ることについてですが、同じ業界の人と話をすると「いるのかもしれないね」と言います。お客様から深刻な表情で部屋を変えて欲しいと言われるのは決まって同じ部屋なのだそうです。同じ客でもなく、訴えのあった客同士に何か繋がりがあるとも思えない。それが毎回同じ部屋ということはきっと何かいるのだろうというわけです。

心霊にまつわる恐怖体験はホテルや旅館には比較的多いように思われます。そもそもいつもと違う土地、部屋で過ごすのだから少なからず緊張もするだろうし、大勢の人が過去に利用した中で、部屋で亡くなった方もいただろうという想像が働くのも無理はないと思います。そんな心理状態が影響するだけなのでしょうか?それとも確かに存在しているのでしょうか?

「そんなことより、あなたの働いていたホテルはどうだったの?」と早く知りたい方もいらっしゃると思いますので結論から述べますと、見たことはありません。お客から幽霊やお化けを見た、気配を感じるという訴えもあったことがないです。さらに過去に部屋で誰かが亡くなったということもありません。ただこれはホテルとしてはかなり珍しいことかもしれません。たいていは自殺に限ったことでなくても病気でたまたま部屋で亡くなってしまうという経験をするのが普通だと思います。

だからなのかどうかは分かりませんが、そういった類の話は一切ありませんでした。「何だつまらない」なんて言わないで下さい。まあ創作でもしてそれっぽい話を書いておけばアクセス数も増えるのかもしれませんが、嘘を書いても仕方ないですし、出ないものは出ないのですから!

じゃあ私自身が霊を信じているかというと、うーん…どうでしょうね、いたら良いなと思いますが見たこともないし、信じてはいないですかね。

だいたい亡くなった場所に幽霊が出るというのであれば、病院の病室なんてどうするんですか?過去の累積からしたら霊の鮨詰め状態じゃないでしょうか?かなりの人口ならぬ霊口密度です。
そもそも霊も住み慣れた我が家に帰りたがると思うのですが、なぜホテルの部屋に留まっているのでしょうか?よっぽどそのホテルの部屋の居心地が良いというのならホテルにとってはうれしいことですが、幽霊やお化けから宿泊代はいただけないでしょうね。

私が思うのは、霊を口実に部屋を代えて欲しいというのは、もしかしたらお客様が言いにくいことが理由で使っているのでは?と考えたりします。例えば周辺の部屋にマナーが悪い人がいる、怖そうな人がいる。正直にフロントに言うとその人とトラブルになってしまうかもしれないとか、そんなことはないとフロントに諭されてしまうのでは?とか。霊ならフロントもどう対処して良いか分からないだろうからきっと部屋を代えてくれるに違いない…なんて私は推理しているのですがどうでしょうか?

もしもですが、お客様に「幽霊が出るのを放置しているなんてけしからん。何とか対応せよ!どう対策したか後日私に報告するように」なんて大真面目なクレームをいただいたとしたらどうしたものか?ホテルとしては「お祓いしときました」としてお札でも貼っておくしか手がないでしょうか。そんなことでお決まりの「額縁の裏にお札が貼ってあった」なんていうのがあるのではないでしょうか?あくまで私の想像ですけれど。

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深夜に突然動き始めるエレベーター
ホテルに勤務していると深夜のエレベーターの妙な挙動に気付きます。
スタッフは、場合によっては深夜に緊急で客室に赴いたり、見回りで巡回することもあるわけなんですが、たまたまそんな時にエレベーターのおかしな動きに気付くことがあります。
私の勤めていたホテルは、エレベーターは二重扉で外扉も中扉も透明な窓が付いており、外からはケーブルや箱が移動しているのが分かります。そして箱が停止・通過する際は中に乗っている人も確認することが出来ます。
私はたまたま最上階のエレベーター付近にいました。すると私のいる階で停まっていたエレベーターの動作音が聞こえ、誰も乗っていない箱が上へ登って行きました。実はその最上階の上は屋上階があります。安全面から施錠してあり外へは出られません。また階段もないので、僅かなスペースの踊り場に出ることが出来るだけですから、たとえ降りたとしてもエレベーターでまた戻ってくるしかないのです。
誰も乗っておらずずっと停止していたエレベーターが上へ呼ばれた…ということは屋上階の踊り場に人がいるということになります。そしてエレベーターが降りてきて通過して行きましたが誰も乗っていません。つまり誰かが屋上階でエレベーターを呼び、来たけれど乗らなかったということになります。
仕方ありません。エレベーター前の僅かな踊り場スペースで何をしているのかは分かりませんが、とりあえず注意しに行かなければなりません。
そのままエレベーターで屋上階に行きました。が、なんと誰もいません。念の為屋上へ出る扉を確認しましたがしっかり施錠されています。
いったい屋上でエレベーターを呼んだのは誰なのか?

また深夜に扉が開かずに各階を細かく行ったり来たり、通常は点くはずの停止階ランプも消えたまま、まるで意思を持っているかのように動き続けるという目撃情報はスタッフ以外、宿泊客からも時々寄せられることがあります。

なーんて、ちょっとオカルトっぽくなってしまいましたが実はこれ、エレベーター会社のリモート点検システムです。最近のエレベーターは非常に賢くなっているんです。ある点検会社の説明にはこうあります。

遠隔点検
・24時間・365日休むことなく運行状況をチェック。
・エレベーターの運行状況を常に遠隔で点検。わずかな変調も逃さず、故障を未然に防止します。

遠隔診断
・利用者の少ない時間帯に、無人でエレベーターを診断。
・診断運転モードにより、深夜などに高密度な点検を無人で行います。機器の変調をより軽微な段階で検出でき、高度な予防保全を実現します。

※ 遠隔診断中でも、エレベーターは通常通りご利用いただけます。

ただ、これの動作中を目撃出来ることは滅多にないかもしれません。深夜勤などしている人くらいしか知らないのではないでしょうか?


鏡がある理由
エレベーターに乗り込むと正面にわりと大きな鏡があることに気付きます。この鏡があることに疑問を持ったり、意味を考えたりする人はあまりいないかと思います。
「乗る際に、後ろから不審者が一緒に乗り込もうとするのを防ぐ役割では?」
と考える人が多いのではないでしょうか?そうであればとっさに降りて乗らずに済むことが出来る…と。これは正解ではありませんが、何かと物騒な世の中ですからこうしたことも効果としてはあるかもしれません。
ただ本当の目的は、中の鏡は車イス用に設置されています。
狭いエレベーター内は車イスの方向転換がしづらかったり、出来なかったりするので、バックで出る際に鏡で後方の安全を確認しながら降りることになります。
だからエレベーター全てに鏡の設置義務や努力目標があるわけではありません。車椅子の利用がないことが分かっている場合は付いていないし、車イス利用があるにもかかわらず設置していない場合もあります。都道府県ごとの条例によってもバラつきが大きいようです。
現在、国土交通省が鏡の設置を省令に定めているのは、新設する際の駅などの公共交通機関においてのみです。

とは言え、鏡はあったほうが良いですね。例えばホテルは清掃用の大きなワゴンや、部屋改修の資材、家具・什器なんかも運ぶ機会は多いので、仮にバリアフリー化なしで車イス受け入れ不可のホテルであっても、後方確認が出来る鏡は便利です。本来の目的とは違いますが、身だしなみチェックに使用している宿泊者も多く見かけますから、サービスとしてあって悪い物でもないでしょう。

最近はインターネットで話題になったこともあって、鏡の役割についてはけっこう知られるようになりました。せっかく知っていても、前に立ったまま鏡を塞ぐようなことがあっては意味がありませんから、車イスの方が出入りする際はスマートに行動しましょう。


エレベーターが落下しても着地する瞬間にピョンとジャンプすればいいんじゃね?
もちろんこれが無理なことはお分かりだと思います。もっとも最近のエレベーターは万が一ケーブルが切れて落下しても、ブレーキが掛かる安全装置も付いているようです。
大きな地震が発生した場合も、最寄り階で緊急停止する機能もあります。
この揺れによって緊急停止される体験はなかなか出来るものではありませんし、したくもないと思いますが、実は止まった後が大変です。
私は東日本大震災の発生時、フロントで仕事をしていました。揺れの規模のせいか?もともとそういう仕様だったのか?ホテルのエレベーターは止まったまま、業者による安全点検が終了するまでは動かせないといいます。安全確認と言ったって、おそらく地域全体このように止まっているだろうし、緊急性のある所からだろうし、そもそも電話すら繋がらない大混乱状態です。
帰宅難民で宿泊希望者は殺到するし、エレベーターは動かないし、ホテルもパニック状態でした。結局エレベーターが復旧したのは翌日でしたが、その後は宿泊予約のほとんどがキャンセルという事態もありました。

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お化け探知器なるものがあるそうなんですが、サーチモードで霊的異常を感知すると音と光で知らせてくれて、バリアモードで対処出来ると。実際感知しちゃたらちょっと怖いな。
ばけたん BAKETAN 霊石(REISEKI)

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