宿泊予約サイトとホテルの関係 - おすすめの選び方

ホテル予約サイトの話です。皆さんがホテルへ宿泊予約をする場合、最近はほとんどの方がインターネット予約サイトを利用しているのではないでしょうか?例えば「楽天トラベル」「じゃらん」などのインターネットを介して宿を紹介する予約代理店のことです。ネット型旅行予約代理店と言ってもよいかもしれません。
昔は駅前にある予約代理店からパンフレットを集めてきては自宅で検討し、決まったらまた店舗に申し込みに行くみたいなことをしていました。これもまた旅の楽しみのひとつではあったかもしれませんが、けっこう面倒といえば面倒なことをしていたわけです。
現在は多くの情報を短時間で、ネットを使って比較・検討・予約することが出来ます。この宿泊検索サイトの便利な仕組みを使わない手はありません。

私が勤めていたビジネスホテルではだいたい70パーセントくらいはこの予約サイトからの予約で、残りが自前のホームページからと、電話による予約と、常連がフロントで次回の予約を直接するものと、後は稀に飛び込み(walk in)でした。

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ネット予約サイトの仕組み
宿泊施設は予約サイトと契約して登録して、自分でページを作り、それをアップします。もちろんサポートはしてくれますが、パソコンを触ったことがないなんて方には難しいでしょう。
それを見たお客様がそのサイトから宿に予約を入れた場合は、宿は宿泊料金の何パーセントかを手数料としてその予約サイトに支払います。掲載料という形ではなくて、成立した予約の件数ごとに払います。
お客様が宿泊料金以外に予約サイトに手数料を支払うということはありませんが、海外系の予約サイトではクレジットカード番号登録が必要で、予約した時点でお客様のカードから手数料が引き落とされる場合が多いです。
ただしその場合はお客様が直接支払っている分は部屋代から引いて、安くした部屋代で販売しているはずです。

手数料はだいたい宿泊料金の5~10パーセント、海外系はだいたい10~15パーセントくらいになります。宿泊料金が例えば1万円なら手数料を500円から1500円、宿は予約サイトに支払っているわけです。

お客・サイト・宿の関係は、ネット通販のお客・サイト・ショップの関係に似ているかもしれません。だから予約サイトは宿泊者に対して全責任を負う性格のものではありません。あくまでも宿泊者と宿の仲立ちをしているというスタンスですから、問い合わせ、トラブル、キャンセル料などは基本的にお客と宿が直接行うことになります。


予約サイトのメリット
宿がなぜ高い手数料を払ってまでインターネット予約サイトを利用するのか?それはやはり圧倒的な集客力があるからです。24時間ネット上で多くの人の目に触れるのですから、たとえ有名でない小さなホテルでも集客がし易くなります。
電話予約より手間が省ける、予約が確実なデータとして残るというメリットもありますが、これはさほど大きな理由ではありません。

次にお客様にとっての利点は何でしょうか?まず自分の条件に合う宿を多くの中から簡単に探すことが出来ることです。全国の中から自分の希望条件で絞っていくことで最適な宿を短時間で見つけることが出来るようになっています。


直接予約にメリットはないのか?予約の仕方はネットがベストなのか?
まず、あなたが直接予約というのをどのように考えているかですが、
そのホテルの自社ホームページ、電話、フロント飛び込みを直接予約というなら、空室が残り一部屋などという場合には他の予約サイトをストップしていたりする場合がありますから、運良く部屋が取れたりすることがあります。
インターネット予約以外を直接予約と考えているなら、初めて利用するホテルでも電話・フロントのスタッフの対応で親切そうかくらいの判断にはなると思います。また、質問・疑問がある場合は詳しく聞くことが出来るでしょう。
ただ、料金に関して言えば電話・フロント直接予約のほうが安くなるというのは稀です。ネットは自動で予約を取るので人件費が掛かりません。電話、フロント対応はスタッフに手間が掛かり時間を拘束することになるので、ネット予約よりも若干高くなるのが普通です。
格安に宿泊出来る方法の一番はそのホテルの公式ホームページであれ、予約サイトであれ、ネット予約です。


ホテルの本音
自社の公式ホームページを持っているホテルは出来ればそこから予約をして欲しいと思っています。部屋代が同じだとしたら結構な手数料を払わなくて済みますから。しかしなかなかそうはいかないわけです。ネット予約サイトも頭が良いのです。

例えば契約時、「部屋をホテルの最安値(ベストレート)で出すこと」というのがあります。どういうことかと言いますと、「安売りするのは構わないけれどあなたのホテルが設定した一番安い金額でうちには必ず出して下さい」つまり「あなたのホテルの自社ホームページより、他の予約サイトの値段より高くしちゃダメですよ」ということです。この条件にしない場合は手数料が高く設定されます。(独占禁止法に触れるのでは?という声の高まりもあり、最近は縛りが緩くなってきているようです)
公式ホームページが最安値!ベストレート保証!と明言できるホテルは、かなり自社ホームページが強くて、他サイトに頼らなくても集客できるか、将来的にはそうしたいと考えているのでしょう。

ではそこは仕方がないとして宿泊料金が一緒だとしましょう。同じならお客様としてはどっちでもいいわけですから、ホームページから予約を入れてくれるかもしれません。
ここで問題はポイントです。利用金額に応じてお得なポイントが付くという例のあれです。ポイントが付く方がお得だから予約サイトから入れようと当然なります。じゃあ自社ホームページもポイント制度にすれば良いのかもしれませんが、どこのホテルでも使えるわけではありません。

そもそも小さいホテルがネット検索でページの上位に表示させるのは不可能です。例えば「ホテル 〇〇駅周辺」というキーワードで検索したとして、出てくるのは大手ネット予約サイトと大手有名ホテルとまとめサイトです。SEO対策うんぬんの問題ではありません。向こうもSEOを考えてやっているわけですから。そもそも上位表示の重要な要素のアクセス数が違います。
何とか複合やマイナーなキーワードで運良くヒットしたとしましょう。なんと大手ネット予約サイトは有料広告でその上に表示させています。はっきり言って勝ち目がありません。

とは言え、小さなホテルとネット予約サイトとは持ちつ持たれつの関係です。特にずるいというわけでもありません。向こうも商売です。どこからの予約であれ、宿泊してくれることがホテルにとっては一番なわけですから。

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結局どこの予約サイトが良いのか?ホテル予約サイト比較
ホテルの予約サイトのおすすめは?何を比較したら良いの?はっきり言って違い・特徴ってよく分からないですよね。
「私はいつも決まってここから予約します」という方もいらっしゃると思いますが、なぜそこになったのでしょう?誰かにおすすめされたから?評判が良かったから?おそらく何かきっかけがあってのことだと思います。
べつに予約サイトをどこに決めようが自由ですし、正しい選び方や確固たる法則などないのですよ。今回はその辺の興味深い話をしましょう。

例えば、国内宿泊予約サイトをあなたは幾つくらいご存知でしょうか?これがけっこうな種類というか数があるんです。ちょっと挙げてみましょう。

楽天トラベル
じゃらん.net (リクルート)
Yahoo!トラベル
エクスペディア
dトラベル(2022年1月11日までにチェックアウトする宿泊予約をもって受付を終了し、2022年3月15日午後1時をもって、サービス提供を終了)
トクー!(TOCOO!)
一休.com (Yahoo子会社)
OZmall(オズモール)
ミュゼトラベル
ぐるなびトラベル
るるぶトラベル (JTB)
マップルトラベル
ベストリザーブ
DeNAトラベル
アップルワールド

もちろんこれでも一部で、全部ではありません。ざっと思い付くだけでもこれだけのサイトがあります。
そして、実際どこが人気で予約が多いの?という質問に、ホテル業務経験者の私が答えましょう。
完全に「楽天トラベル」と「じゃらん」、この二強です。ほとんどがこの二つからで、あとはパラパラとしか入って来ません。強いて三位というと「るるぶトラベル」です。おそらくJTBのブランド信頼イメージが影響しているのではないかと思います。
猫のお客様は「にゃらん」から入って来ます。独占状態。もちろん冗談です。

宿泊者の求めるものは?
情報量
見易さ・使い易さ
自分が得をする

宿が求めるものは?
情報量
見易さ・使い易さ
手数料の安さ
一本化(一元化)して自動化した予約管理システムに組み込めるか?

情報量とは登録施設数の多さ。見易さ・使い易さとはストレスなく閲覧・操作が出来るかということ。宿は管理画面にも言えます。
宿側が自分のホームページを持っている・いないにかかわらず、予約サイトに登録して集客を図ろうと考えた場合、まず最初に出すのは「楽天トラベル」か「じゃらん」、もしくはこの両方です。登録宿数が圧倒的に多く、宿泊利用者実績も多いです。
予約サイトは勝手に宿泊施設を載せてくれるわけではありません。宿とサイトが契約・登録して、初めてサイトにその宿の情報が掲載されるのです。宿泊者は多くの宿情報の中から比較・検討したいので、大きな有名サイトを選ぶ傾向が強いです。宿は多くの人に自分の宿を閲覧してもらって、それが予約に結び付いてほしいので、やはり大きく有名なサイトに掲載したがります。
サイト自体はどちらも比較的見易いと言えるでしょう。「楽天市場」はごちゃごちゃと見づらいと私も思っていて一般的にも不評ですが、なぜか「楽天トラベル」においてはスッキリ洗練されているのがまた不思議です。
そういった理由から、強いサイトはさらに顧客を増やし易く、盤石になっていく傾向があります。その為の弊害は、宿に不利な規約変更や手数料の値上げなどを強気で行ってくるとか、担当者の態度が高飛車になってくるとかありますが、いやあるかもしれませんが、そうならない謙虚な姿勢を望みます。

宿泊者側はそのサイトを使うことで自分にメリットがあるほうがいいに決まっています。最近はポイントが多く付いたり、使えたりということも要素のひとつになってきているかもしれません。
楽天ポイントを主としている人・したい人なら「楽天トラベル」ですし、
リクルートポイントなら「じゃらん」です。
Tポイントなら「Yahoo!トラベル」「エクスペディア」、
dポイント(ドコモのポイント)なら「dトラベル」です。

ANA・JALのマイルを集めていて、楽天ポイントも利用している人は、マイルと楽天ポイントの両方が付く「楽パック」を利用するとお得です。
航空券 + 宿 を同時に予約できるので楽。面倒くさがりにはいいです。基本、ANA・JALの航空券と宿を別々に手配するよりもかなり安くなります。
条件によってはあまり変わらない、ごく稀に高くなることもありますが、時間があって横着したくない人は別々に予約した場合とパックになった場合の差額をきちんと把握してから利用すると良いでしょう。その手間をすっ飛ばしたいんだよ!という人はおすすめです。
実は一泊で安宿と組み合わせると、航空券単体よりも安いなんて場合もあります。だから航空券目的で楽パックを利用して、実際にはホテルには宿泊しないという人がたまにいます。その場合は「楽パックの宿泊を放棄する」という旨を宿泊先に必ず連絡して下さい。
これは宿泊しなくても宿代のキャンセル料は発生しません。というか、宿泊代はきちんとホテルに入り利益になります。あくまで泊まる権利を手放しますということを伝えるのです。

それぞれ「ANAマイレージクラブお客様番号」 「JALマイレージバンクお得意様番号」の入力が必要なので控えておきましょう。マイルが要らない人は不要です。
最初はよく読んで理解して利用しましょう。
ANA楽パックとは? 楽天トラベル
JAL楽パック ご予約からご出発までの流れ 楽天トラベル
(あの説明文をもう一度読みたいけど、どこで見たんだっけ?となることがあるのでこのページをブックマークしておくとよいです)



自分に合っているということであれば、少し個性的・特徴的なサイトもあります。
「トクー!」「一休.com」は比較的高級な宿を扱っていますし、
「OZmall」「ミュゼトラベル」は比較的女性向きです。
「ぐるなびトラベル」は美味しい食べ物というアプローチから宿を探せるようになっています。

こうしたポイントや個性から、少しでも安い得をするサイトを選択する方法もあるわけですが、残念ながらそこが宿の登録件数が多いサイトとは限りません。
出来るだけ多くの中から選びたいということで、大手の「楽天トラベル」「じゃらん」になる人は多いのです。
楽天トラベル


宿が求める条件として、そのサイトが一本化(一元化)システムに組み込めるか?というのもあるのですが、たいていの宿はそれぞれのサイトを紐づけして、1つのソフトで空室数を管理してたりします。そのソフトに組み込めないサイトがあると、それ単独で空室管理しなくてはいけないので面倒になります。宿泊者様にはあまり関係ないことですが、宿の事情としてはそんなこともあるのです。


このブログは国内旅行のジャンルではあるのですが、海外からの集客にはどんなサイトを使うのか?ということにも触れておきましょう。日本から海外へではなくて、訪日して日本にある自分のホテルや旅館に泊まって欲しいという場合です。私の知っている限りにはなってしまいますが、
Booking.com (ブッキングコム)
Agoda (アゴダ)
Hostelworld (ホステルワールド)
Hotels.com (ホステルズコム)

こんなところでしょうか。「Booking.com」はオランダ、「agoda」はシンガポールに本社がありますが、どちらも東京オフィスがあるので日本語でも話せるのが助かった記憶です。他は時差もあるし、メールも電話も英語でやり取りしないといけないので、けっこう大変なのですよ。

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ホテル比較サイトは必ずしも最安値ではない
数ある予約サイトを横断的に比較する、ホテル料金比較サイト、ホテル予約比較サイトと呼ばれるサイトがあります。CMで目立つのはtrivago(トリバゴ)やトラベルコでしょうか?
しかし、最安値とされるものが必ずしも正しいとは限りません。安くない。違っていることもあります。問題点・注意点は、

1.そもそも、そのホテルの自社ホームページは表示されない。

自前のホームページが一番安いことも多く、あくまで外部の掲載サイトに限られます。

2.サイトによって値段の表示方法が異なっている場合がある。

税込み・税抜き、サービス料、手数料、入湯税、駐車場代、予め含まれている場合、別途支払う場合等で料金に差が生じていることがあります。

3.そもそもプラン内容・条件が同じではないことがある。

22時以降のチェックインに限るとか、別館になりますとか、条件が付いているために少し安かったりすることがあります。

4.そのホテルが掲載している全てのサイトが表示されているわけではない。


利用するなと言っているわけではなくて、それは自由ですが、最安値が絶対ではないですよということを頭に入れておいて下さい。
サイトがポイント増量キャンペーンの期間だったりする時は、少しの金額差ならトータル的に他のサイトが安くなることもあるでしょう。


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