未成年者だけで宿泊できる?

ビジネスホテルや旅館など一般的な宿泊施設に未成年だけで宿泊できるか?
結論から言いますと、ホテルによって対応が異なりますから問い合わせをしてみて下さい。

未成年者とは20歳未満(つまり19歳以下)のことをさしていますが、保護者(親権者)の同意があればほとんどのホテルが宿泊可能です。
2018年6月13日、政府は成人年齢を18歳に引き下げる改正民法を参議本会議で可決・成立しました。2022年4月1日から施行されます。ただ、それまでは成人とは20歳、20歳未満は未成年という扱いに変わりありません。
学生とは厳密には大学生をさしますが、20歳というと、同じ大学生の中にも未成年もいれば成人もいるということになります。
未成年者のみの宿泊については、保護者の同意書(承諾書)の提出を求めるところもあれば、保護者への電話での確認だけで良いところもあります。
同意書の書式を用意しているホテルもあれば、コレコレの内容が記入されていれば用紙は限定しないという所もあります。
また18歳未満(つまり17歳以下)だけに保護者の同意を求めるところもありますし、18歳であっても高校生は同意が必要としているところもあります。
でもね、高校生くらいだったら、仲間同士で旅行にいったりしたいっていうのはあるのが普通なんじゃないかと、私は思うんですよね。子供たちだけの宿泊に寛容な親御さんもいるでしょう。気持ちとしては理解してあげられるのだけど、その為にはちょっと面倒くさい手続きが必要になります。
「何でなのさ!?」
というのはこのページを読めばよく解ってもらえると思います。

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成人の同伴者と未成年者で、未成年者側の保護者の同意が必要か?
もちろん未成年の同伴者が親などの保護者であれば全く何も問題はないです。そうでない場合も同伴者が成人なら未成年者側の親の許可があるのかの確認はしません。その人は社会的責任を負った成人なわけですから、あえてお互いの関係の確認も求めることはしないのが一般的です。ホテル側は親子、兄弟、親戚、友人いずれかの関係にあるのだろうと普通に思います。たとえ恋人同士であるのだとしても、成人側の責任において未成年者の保護者の承諾を当然受けている上での行動と考えます。何かしら法律に違反する行為・事柄があった場合、責任を負うべきは成人の同伴者です。

カップルズホテルは別です。風俗営業法で運営されているので同伴が何歳であれ、18歳未満の利用は出来ません。


なぜホテルによって規則が違い、統一されてないの?
実はこの未成年者の宿泊問題はとても複雑で、いろいろな法律の下いろいろな解釈があり、統一が出来ないのが現状です。
まず、ホテルが運営するにあたって基づいている旅館業法ではそもそも未成年者の宿泊を禁止する項目はありません。ならばなぜホテルは保護者の同意を求めるのか?それは単純にトラブルになった際、ホテルが責任を負うことが無いよう自衛しているからにほかなりません。

ホテルが最も用心するのは民法第5条です。第2項に、要約すると、未成年者が親権者の同意なしに行なった法律行為は後で取り消すことができる。という内容があります。
つまり宿泊した後で、親が「同意していない宿泊なので宿泊契約自体を無効とし、返金して欲しい」と言ってくる可能性が無きにしも非ずということです。
本来はまだ人間が未成熟な為、悪徳業者にそそのかされて高額な商品を買わされたり、ローンを組まされたりという場合を想定してのものですが、拡大解釈されている部分もあるように思います。

それ以上に事故や犯罪に巻き込まれた場合の責任をホテル側に求めてくる場合もあるかもしれません。各都道府県ごとに制定されている青少年保護育成条例の絡みもあります。

男性なら18歳、女性なら16歳で結婚も出来ますし十分大人とも思えますが結婚についても保護者の同意が必要ですし(民法上は結婚した場合は成人扱い)、18歳に満たないものは児童福祉法では児童と定義されています。(改正民法では女性の結婚可能年齢を引き上げ、男女共18歳になります。)

中二病気味で一生が終わるのではないかと思える私のような大人もいる一方で、実にしっかりした若い人もいますから、年齢による線引きはあまり現実的では無いかなと個人的には思います。
受験や就職で一人でしっかり行動する中学生や高校生もいるわけですから、せめて同意書は18歳未満にすべきと私は思います。(成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が2022年4月1日から施行されますので、それを見越して同意書が必要な年齢を18歳未満にしていく宿は増えるかもしれません。)

もっとも、しっかりした若者とその保護者よりそうでないほうに問題は起こるわけですが。
何にしても、子供と大人の境がちょっと曖昧な現在、ホテル側の対応もバラバラになってしまうのでしょう。



そもそもホテル側に年齢が分かるのですか?
実は宿泊者名簿の記入内容において旅館業法では生年月日や年齢は申告事項に入っているわけではないんです。ホテルや旅館などの宿泊施設において年齢や生年月日の項目があるところは、必要性を感じて加えているだけなのです。だから宿によってはもともと記入を求めないところも多いです。あったとしても未記入でスッと出せばそのまま何も言われないかもしれません。

ではインターネット予約サイトから年齢の情報が伝わるでしょうか?ほとんどのサイトは分かりません。一部宿側が管理画面から深く検索した場合は分かるところはあります。それ以外は年齢を情報として伝えないか10代・20代・30代といった大まかな区分でしか表示していません。(自社のホームページの予約形式については分かりません。年齢情報を入力するホテルもあるかもしれません)


保護者の同意が必要な年齢で同意を得ておらず、ホテルに行ったらその場で宿泊を断られることはありますか?
ホテルの宿泊者名簿に年齢や生年月日の欄が設けてあって、それで分かってしまった場合はやはりあるかもしれません。
ただ、よっぽど見た目が幼いとか制服を着てチェックインに来たとかなら話は別ですが、名簿に20歳またはホテルが定めている同意書が必要ない年齢、またはそれになるよう計算して生年月日を偽って記入されてしまうとホテル側はどうしようもないかもしれません。サービス業であるホテルがお客様を疑うような発言や身分証の提示を求めるようなことは現実的には難しいです。
ホテル側が年齢や生年月日でチェックする努力をしているにもかかわらず本人の意思で偽られた場合は、ホテルの責任も回避できる可能性が高いでしょう。コンビニでタバコやお酒を買う時に20歳以上であるという確認をレジの画面で押させられるのと同じです。

けれど肝の据わったよっぽどのワルなら気にしないでしょうが、偽ることでドキドキして気に病んでしまうという普通の未成年は、素直に保護者の同意をもらっておきましょう。
許可をもらったからといってもダメなことはしちゃいけません。多いのが飲酒・タバコ。法律は守りましょう。

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幼児・小学生の場合は?
保護者・親権者の同意があれば、たとえ幼児でも一人で泊めさせてもらえるのかというと、そんなことはなくて、それはまた別の問題です。ホテル・旅館は託児所ではありません。幼い子供だけを部屋に一人で残すという世間一般の良し悪しの問題になります。
「静かな大人の宿」として、そもそも家族と一緒であっても子供はお断りという宿もあるくらいです。そうでない宿でも、かなり小さなお子様を一人で預かる所があるかというと、可能性はほとんどないでしょう。もし、あったとしても従業員側の負担はそうとうなものになると思います。
昔、夏休みになると自転車で日本一周を目指す小学生がいたものです。旅館に一人で泊まっていたこともあったと思うのですが、事情を話して協力してくれる旅館等を探す・問い合わせてみることはしても良いとは思います。ただ、もしそのような親切な宿があったとしたら、かなりの心付けは必要かと思います。


一応、宿泊者名簿に嘘の記入をすることのリスクはこちらのページで詳しく解説しています。興味があればご覧下さい。
宿泊者名簿を書かなければいけないのはなぜ?


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