旅館に一人は嫌がられ断られるか?

私は元ホテルマンでしたが、旅行も趣味で、自身が客として他のホテルに宿泊することも多くありました。同業として厳しい目でチェックする…なんてことはなくて、プライベートはプライベートですっかりそんなことは忘れてくつろぎます。
ビジネスホテルというのは仕事の出張などシングルの予約のお客様がもともと多いわけですが、フロントからすると出張や旅慣れた人というのは比較的手がかからず楽であることが多い印象です。

旅館が一人客を嫌う理由は?
一人旅が旅館に嫌われるのは、旅館がもともと多人数での宿泊を想定しているからです。部屋もそれなりの広さを取っている所が多いです。
宿泊人数が多いということは、人数分が食事をしてくれますし、売店でお土産も買ってくれるかもしれません。そして観光施設にも立ち寄るなら、多人数のほうが多くの出費が期待できます。つまり一人より複数人のほうがお金をたくたさん使ってくれて、地域の活性化にも貢献します。
「おひとりさま」には訳ありが多くて自殺なんかされたらたまらないというのは、お断りに使われるタテマエであることが多く、本当は儲けの計算があるわけです。
一人旅の宿泊客に対する宿側の問題点と言うのは、ぶっちゃけ客室単価の低下だけなのです。
例えば四名が泊まれる部屋に一人では少し割高のシングル料金であっても、もったいないので歓迎されません。確実に満室になるであろう繁忙期であればなおさら、断りたいという気持ちも分からなくはありません。
一人宿泊が迷惑ということではなくて、満室になる時にこれが複数人ならもっと稼げるのに・・・という感じです。
旅館は一人では絶対に泊まれないのではなくて、ハイシーズンは遠慮して欲しいが本音なのです。
宿は部屋が空いていては儲けになりません。閑散期つまりオフシーズンに泊まってもらえれば、逆に歓迎と思います。
一人客なんて金にならないみたいなのは、けっこう昔の考えかもしれません。未婚率が高く、ぼっち飯や一人カラオケなどがこれだけ社会に認知されている?今日では宿の考えも変化してきています。
一人旅の頻度、宿泊回数をないがしろにはできません。この辺が分からない、変化に気付けない宿はむしろ販売機会を失っている可能性もあります。



一人旅・ぼっち旅のすすめ
男の一人旅だからキモイとか思わないで下さい。女性一人旅でもいいじゃないですか。けしておかしくはありません。
お一人様ってそんなに変でしょうか?だめでしょうか?寂しい?かわいそう?おかしい?理解できない?迷惑?怪しい?
いやいや、一人旅最高。大いに独り・ぼっち旅行で孤独を楽しもうじゃありませんか。
けれども急に一人旅に頻繁に行きたがると、それを口実に浮気をしているのではないか?と疑われる可能性のある人は気をつけましょう。

一人旅なのに温泉宿で食事も部屋出しなんて、最高の贅沢じゃないでしょうか。たまには良いのでは?
街に飲みに繰り出すのもよいですが、部屋飲みで地方のローカル番組やCMを楽しむのもアリじゃないでしょうか。
いっその事「一人旅に人気の宿」みたいに特化した宿泊施設があっても良いのではないかと私は思います。
ただ、明確にお一人は泊まれない、お断りされる宿もありますが、そこが不親切ということではないです。客のターゲットが違うというだけです。


一人旅にデメリットなどない。
実は私はバイクツーリングが趣味です。平日が休みなこともあって思い立ったら即出発です。
事前の相談など必要ありません。一番大変なスケジュール調整も不要。自分の行きたい所に好きな時間で出掛けられます。
食事だって相手の希望を聞く必要はありません。自分の今日の気分はどうなのか?洋食か和食か、海鮮、カツ、パスタ、蕎麦、その時の気分で好きな物を食べられます。
スケジュールだって変更可能です。自分が気に入れば好きなだけその場所に居れば良いし、つまらなければさっさと通過してしまえば良いのです。
歌いたければ歌うし(笑)、何しろ気楽で自由なのです。
電車、バス、バイク、車、自転車、手段は何でもよいし、旅の目的も自分勝手に決められます。
特に困ること、大きな問題点・不利な点などほとんどないのです。むしろメリット・利点、良いところのほうが多いくらいです。

ぼっちを気にする必要などない。
すでにぼっち旅を満喫している方はこの楽しさを十分に知っていると思いますが、したいのだけど何か抵抗がある、ちょっと不安という人もいると思います。
一人旅していると、おかしいとか思われないだろうか?そんな不安をお持ちの人もいるかもしれません。
けれどはっきり言って何も心配することなんかありません。やってみれば恐ろしく簡単で拍子抜けするくらいでしょう。
結局、自分が意識しているほど他人は自分の事を気にしていませんから気楽にしていればいいのです。

一人飯もいいですよ。のんびりとじっくり味わえるので充実した時間が過ごせます。最近は一人用のカウンター席のある店も増えてきました。けれど地方の食事処なんかだと相変わらず4人席、あっても2人席までで、周りを見渡すと自分と同じような一人客が4人席2人席を占領しているなんて光景もあって恐縮してしまうこともあります。勝手なお願いですが、客層を良く観察してカウンター席などの設置も検討してみるべきではないでしょうか。



宿の予約はどうする?。
やはり、突然の一人旅はもともとシングル客中心のビジネスホテルが便利。私の場合、平日にホテルを取ることはそう難儀ではありません。むしろこれから向かうだろう辺りの所へ、当日その日の午後に予約サイトから予約をすることだって出来ます。バイクや車であればけっこうな距離の移動も可能なので、たまたま満室ばかりであっても、次のインターもしくはその次のインターと探せば大抵は見つかります。
2014年頃から顕著になってきた気がするのですが、外国人訪日客の増加が順調だった頃は、普段なら苦労しなかった平日のホテルの予約も、その国道沿いにずっと検索してもどこも満室ということも経験するようになりました。
一転、新型コロナの影響で訪日客がいなくなったものの、GoToトラベル割引きで場所によっては混み合うこともあります。
そんなことから、予約なんて当日でも構わんっていうのはちょっと危険になってきました。最低でも旅行前に予約を取ってから出発すべきかと思います。
ホテルに一人でっていうのも気楽で良い息抜き、気分転換になったりしますよ。ストレス解消やリフレッシュを目的として、用事も無いのにたまにビジネスホテルに泊まりに行くという人も中にはいるようです。
積極的に独りになりたい。ホテルの部屋でおこもりステイしたい。けっこう需要はあると思うのですが・・・。
単調な毎日、同じ部屋。あちこち見て回る旅行の為の宿泊ではなくて、違う環境に身を置きたいだけ。この感覚を空間旅行と名付けているところもあるようです。
コロナ禍において黙食(孤食・個食)、黙泊の親和性も相まって、シングル旅行も注目されている感があります。



私が個人的に気に入っていておすすめのホテルは以下3つです。
どちらも全国チェーンでどこでもほぼ同じ施設・サービス内容、一度宿泊したことがあればこういう感じの所と、想像と食い違いがなくハズレがありません。どちらも駐車場台数が多くバイク・車の方は停める場所に苦労することがありません。
ログイン後、「エリアを絞り込む」で希望地域を絞っていって下さい。同じくスマホ画面の人は「絞り込む」ボタンで行なって下さい。


ホテルルートイン 楽天トラベル
安心のルートインです。紹介するまでもなく有名ですが、広くはありませんが共同浴場があるのでユニットバスが苦手な方はそちらを利用するといいでしょう(無い店舗有)。バイキング朝食付です。全店が必ずそうかは分かりませんが、部屋での無料Wifi、各室に一通りの物と空気清浄機と使い捨てスリッパと湯沸しポットがありますね。店舗数も多く、各インターとか便利な場所にあるので利用し易いです。たいていすぐ近くにコンビニがあるのも便利です。


HOTEL R9 The Yard 楽天トラベル
ひと部屋ひと部屋が独立しているコンテナホテル。電車でも車でも利用出来るような立地が多く、駐車場台数にもゆとりがあります。たいていコンビニが近くにあるのもうれしいところ。
ベッドはシングル宿泊でもダブルサイズ。エアコンはもちろん、無料Wi-Fi、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、空気清浄機等、揃っています。
共用設備はコインランドリー、自動販売機、無料コーヒーコーナー、無料軽食コーナー(客室の電子レンジで温めて食べられます) があります。
2024年3月で全国80店舗。今後も急ペースで出店が予定されている急成長のホテルです。


ファミリーロッジ旅籠屋 楽天トラベル
全国各地、特に観光地に点在していて便利です。約25㎡と広めの部屋にクイーンサイズベッドが2つ置いてあり、シングルで宿泊でもベッド2つはそのままですが、部屋が広めなので開放感があります。シーズンとオフシーズン、休前日と平日に価格差があるので、特にオフシーズンの平日は狙い目です。余計な設備やサービスは一切ありませんが、アメリカンスタイルの外観・フロント・部屋はおしゃれです。温泉や食堂もなくアパートの一室を借りるようなイメージです。ユニットバスではなくトイレは独立しています(一部例外店舗有)。ミニ冷蔵庫、テレビ、ミニテーブル、エアコン、無料Wifiがデフォです。コインランドリーと飲料自販機は建物内に有り。電子レンジとお湯はフロントに有り。パンとコーヒーの簡単なセルフ朝食付き。歯ブラシ、ひげ剃り、スリッパの常備品なしで、フロントでのクレジット支払いは不可です。


このページの主旨は、一人で行って、旅行先での出会いを求めようというものではありません。
普段は家族、友人、知人との付き合いが濃い人も、友達がいなくて必然的にボッチであっても、それぞれの立場で孤独を楽しもうということです。
一人で行動できるようメンタルを鍛えよ!とお説教しているのでもありません。
孤独が好きな人も苦手な人も、たまには一人旅でリフレッシュしてみたらいかがですか?ということが言いたいわけです。


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